谷
ひかりの澱
三角ばたけのうしろ
かれ草層の上で
わたくしの見ましたのは
顔いっぱいに赤い点うち
硝子様(やう)鋼青のことばをつかって
しきりに歪(ゆが)み合ひながら
何か相談をやってゐた
三人の妖女たちです
ちらちら南の紺沃度(こんようど)の地平線を見てゐましたよ
わるいでせうか
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