青きけむりに唐黍を焼き

   ポンデローザを皿に盛り

   若杉のほずゑのchrysocollaを見れば

   たのしく豊けき朝餐なのに

   なんぞや落ち着かないのは

   今日も川ばたの荒れた畑の

   (約四字分空白)余る切り返しが

   胸いっぱいにあるためらしい

   エナメルの雲鳥の声、

   更にひともと唐黍焼けば

   熱く苦しきその業も

   遠き情事のごとくなり

   

 


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