叩きつけられてゐる

    叩きつけられてゐる

   藻でまっくらな

   塩の海

     熱

     熱 熱

       (尊 々 殺 々 殺

        殺 々 尊 々 々

        尊 々 殺 々 殺

        殺 々 尊 々 尊)

   ゲニイめたうたう本音を出した

   やってみろ

   きさまなんかにまけるかよ

     何か巨きな鳥の影

     ふう

   海は青じろく明け

   もうもうあがる蒸気のなかに

   香ばしく息づいて泛ぶ

   巨きな花の蕾がある

 

 


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