〔朝日は窓よりしるく流るゝ〕

   

   朝日は窓よりしるく流るゝ

   朝日を受た

   巾もてかしらをつゝめる子

   中学生らのなかにまじりて

   いとあえかに心みだるゝさまなり

   

   人うち倦みて窓よりは

   塵を射込せる光の棒を

   その子はやくつかれしか

   ぼんやりとして前を見る