〔われらぞやがて泯ぶべき〕

   

   われらぞやがて泯ぶべき

   そは身うちやみ あるは身弱く

   また 頑きことになれざりければなり

   さあらば 友よ

   誰か未来にこを償え

   いまこをあざけりさげすむとも

   われは泯ぶるその日まで

   たゞその日まで

   鳥のごとくに歌はん哉

   鳥のごとくに歌はんかな

   身弱きもの

   意久地なきもの

   あるひはすでに傷つけるもの

   そのひとなべて

   こゝに集へ

   われらともに歌ひて泯びなんを