装景者
さう、
やまつゝじ!
栗やこならの露にまじって
丘いっぱいに咲いてくれたが、
それも相当咲きほこったるすがたであるが
さあきみどうしたもんだらう
なによりもあの冴えない色だ
朱もあすこまで没落すると
もうそちこちにのぞき出た
赭土にさへまぎれてしまふ
どうしてこれを〔以下空白〕