〔沼のしづかな日照り雨のなかで〕
一九二七、七、一〇、
沼のしづかな日照り雨のなかで
青い芦がおまへを傷つけ
かきつばたの火がゆらゆら燃える
雨が、雲が、水が、林が
おまへたちでまたわたくしなのであるから
われわれはいったいどうすればいゝのであらう
けりが滑れば
黄金の芒
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