基督再臨
一九二七、四、二六、
風が吹いて
日が暮れかゝり
麦のうねがみな
うるんで見えること
石河原の大小の鍬
まっしろに発火しだした
また労れて死ぬる支那の苦力や
働いたために子を生み悩む農婦たち
また丶丶丶丶 の人たちが
みなうつゝとも夢ともわかぬなかに云ふ
おまへらは
わたくしの名を知らぬのか
わたくしはエス
おまへらに
ふたゝび
あらはれることをば約したる
神のひとり子エスである