一〇一九

     〔遠くなだれる灰いろのそらと〕

                       三、廿八、

   

   遠くなだれる灰いろのそらと

   歪んだ町の広場のなかに

   わたくしはこみあげるかなしさを

   青い神話としてまきちらしたけれども

   小鳥らはそれを啄まなかった

   

 


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