肖像
一九二七、七、七、
さわやかに蘆は刈られて
今年も燃えるアイリスの花
……洞の眼をして
風を見つめるその刈り手……
幾重の山に雲たゞなびき
ほのかにのぞく西の天
……汗にやつれたおももちは
一つの動機臨むとき
聖者の像を持ち来す……
けりが滑れば
黄金の芒
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