市場帰り
一九二七、四、二一、
雪と牛酪(バター)を
かついで来るのは詮之助
やあお早う
あたまひかって過ぎるのは
枝を杖つく村老ヤコブ
お天気ですな
並木の影を
犬め黄いろなむく犬め
いやお早う
朝日のなかから
学校行きのこどもらが
もずのやうに叫んで飛び出してくる
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