一九二六、八、二〇、
黄いろな花もさき
緑や紫や青じろの葉した
畦いっぱいの地しばりを
レーキでがりがり掻いてとる
(どうしてですか
うらむことなどない)
川はあすこの瀬のところで
毎秒九噸の針をながす
(たゞ済まないと
思ふだけです)
おゝ上を見ろ
石を投げろ
まっ白なそらいっぱいに
もずが矢ばねを叩いて行く
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