七三〇

     〔おしまひは〕

                  一九二六、八、八、

   

   「おしまひは

   シャーマン山の第七峰の別当が

   錦と水晶の袈裟を着て

   じぶんで出てきて諫めたさうだ」

   

   青い光霞の漂ひと翻る川の帯

   その骨ばったツングース型の赭い横顔

   

 


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