町へ
一九二六、七、一四、
アカシヤの木の洋燈(ランプ)から
風と睡さに
朝露も月見草の花も萎れ
そら紺青にかゞやけば
鬼げし風のきもの着て
稲沼(ライスマーシュ)の畔にあそぶ子
……さぎが車のうしろにとまり
莢豌豆をぱりぱり喰べる……
貢り黒い岩頸に
雲は無心な銀の挨拶
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