凶歳
一九二四、四、六、
早池峰と栗駒山と北上川(以下約七字不明)
(以下約九字不明)通ってゐます
(凶作がたうたう来たな)
杉の木がみんな黒布にかはってしまひ
わたりの鳥はもう幾むれも落ちました
そいつは(数文字不明)だ
いま雷が第六天で鳴って居ります
百姓たちは
うしろの丘の上にのぼってゐました
(数文字不明)はやく(以下不明)
(三月までの海温表をもってこい)
次の草稿形態へ→