心象スケツチ(春 二篇)

 

      痘瘡 (幻聴)

   

   どうもこの

   光波の少しく伸びるころ

   ひのきの青くかはるころは

   ここらのおぼろな春のなかに

   紅教が流行しだしていかんのです

 

 


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