コバルト山地
コバルト山地(さんち)の氷霧(ひやうむ)のなかで
あやしい朝の火が燃えてゐます
毛無森(けなしのもり)のきり跡あたりの見当(けんたう)です
たしかにせいしんてきの白い火が
水より強くどしどしどしどし燃えてゐます
←初版本の形態へ