勝川春章

   

   迷ひの国の渚にて

   ましろく蘆の花さけば

   寒き刃と乱れ髪

   怪しく所作する死の舞

 

   羽(約五字不明)風に萎え

   風に萎えたる水いろの袖

   瞳(約三字不明)うつろに伏せて

   (約八字不明)出〔?〕

 

   白衣に黒の髪みだれ

   死をくまどれる青の面

   雪の反射のなかにして

   鉄の鏡をさゝげるたり

   

 


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