白と黄いろの水仙を

   かつぎて来るは詮之助

   あたまひかりて過ぎたるは

   枝を杖つく村老ヤコブ

   並木と影の格子行く

   犬め黄いろのむく犬め

   売りなん酒をひと夜さに

   呑みて赤眼の

   しとみを上ぐる

 

 


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