初七日
落雁と黒き反り橋、 かの児こそ希ひしものを。
あゝくらき黄泉路(よみぢ)の巌に、 その小き掌(て)もて得なんや。
木綿(ゆふ)つけし白き骨箱、 哭き喚(よ)ぶもけはひあらじを。
日のひかり煙を青み、 秋風に児らは呼び交ふ。