〔雪うづまきて日は温き〕

   

   雪うづまきて日は温き、  萱のなかなる荼毘壇に、

   

   県議院殿大居士の、    柩はしづとおろされぬ。

   

   

   紫綾の大法衣、      逆光線に流れしめ、

   

   六道いまは分るらん、   あるじの徳を讃へけり。