〔廐肥をになひていくそたび〕

   

   廐肥の束をせなにして

   まひるをけぶる沖積層(アリビーム)

   鉛の水の岸辺なる

   今日の耕地にいたりなん

 

   エナメルの雲 鳥の声

   唐黍(きみ)焼きはみてやすらへば

   熱く苦しきその業の

   遠き情事のごとくなり

   

 


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