心相

   

   こころの師とはならんとも、  こころを師とはなさざれと、

   

   いましめ古りしさながらに、  たよりなきこそこゝろなれ。

   

   

   はじめは潜む蒼穹に、     あはれ鵞王の影供ぞと、

   

   面さへ映えて仰ぎしを、    いまは酸えしておぞましき、

   

   澱粉堆とあざわらひ、

   

   いたゞきすべる雪雲を、    (くだ)せし馬鈴薯とさげすみぬ。

 

 


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