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   陶標春をつめたくて、    水松(いちゐ)も青く冴えそめぬ。

   

   水うら濁る島の苔、     萓屋に玻璃のあえかなる。

   

   瓶をたもちてうなゐらの、  みたりためらひ入りくるや。

   

   神農像に()ささぐと、    学士はつみぬ蕗の薹。