母
雪袴黒くうがちし うなゐの子瓜食(は)みくれば
風澄めるよもの山はに うづまくや秋のしらくも
その身こそ瓜も欲りせん 齢弱(としわか)き母にしあれば
手すさびに紅き萱穂を つみつどへ野をよぎるなれ
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