清六氏死去

 本日、宮澤 清六 さんが亡くなられたとの報に接しました。享年は97歳、短命だったお兄さんやお姉さんの分も、 引きついで生きていただけたということでしょうか。

 とし子さんの死は、私にとってはすでに「古典」とも感じられる作品のなかでうたいあげられ定着されているのに対して、 清六さんの死は、このように私たちが同時代のこととしていま体験しているわけで、これは同じきょうだいのこととしては、 なにか不思議な感じがします。まるで、物語の世界と現実の世界がつながっているような感覚です。

 さびしい気持ちでいっぱいですが、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。