『谷川俊太郎全詩集』

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 『谷川俊太郎全詩集』という CD-ROM を買いました。文学作品のデジタル化の動きはいろいろありますが、 作者自身の意思による詩集 CD-ROM というのは、これが初めてなのではないでしょうか。
 谷川氏自身は、帯のコピーで「五〇年かかって書いた詩が一枚の軽い円盤に収まってしまいました」とおどけていますが、別のところでは、 「詩集というものが堅苦しい書棚から解放されて、音楽CDや映画のDVDといっしょに並ぶというのがいい」と発言していたりして、 この人らしいポップな感覚です。

 新しもの好きの宮澤賢治も、もし今の時代に生きていたら、きっとこういうものに一番にとびついたのではないかと思います。現在の『 【新】校本全集』の次の代の「宮澤賢治全集」が企画される時には、やはり何らかの形で電子データ化されたものになるのでしょうか。